密入国発生で再びロックダウンされた北朝鮮国境都市

北朝鮮は2020年1月から、新型コロナウイルス対策として国境を封鎖。自国民であっても一切の入国を禁じている。ところが、「密・再入国」が後を絶たない。

出稼ぎで中国に行っていた北朝鮮の女性が密かに帰国したことが発覚し、地域一帯に封鎖令が下される騒ぎになったと、現地のデイリーNK内部情報筋が伝えた。

脱北して中国に出稼ぎに行っていた30代女性が11月末、国境の川を越えて両江道(リャンガンド)の三池淵(サムジヨン)に忍び込み、自宅に戻った。

噂が立たぬように、しばらくは家でおとなしくするものだが、この女性はどういうわけか、市場に出入りするのみならず、行動経路が特定できないほど、あちこち出歩いていた。

案の定、住民から通報が入り、女性は保衛部(秘密警察)に逮捕されてしまった。

当局はすぐさま、三池淵市に封鎖令(ロックダウン)を下し、市民は家から一歩も出られない状況に追い込まれてしまった。許可なく外出した場合は、無条件で安全部(警察署)に連行、勾留するとの警告も出された。

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封鎖令は20日間続き、12月に入ってようやく解除された。市民の多くは、封鎖令期間中に、ジャガイモ、味噌、キムチを食べてしのいだことから、コメが食べたいという反応を見せているという。

市民の間では、新型コロナウイルスの感染が広がることと同時に、また封鎖令が出されることへの不安が広がっている。

今年8月20日と24日、合計3人の女声が三池淵で密入国を図り、逮捕された。うちひとりは、中国で新型コロナウイルスの陽性を判定を受けていたことを受け、三池淵と恵山(ヘサン)は8月27日から9月14〜17日まで完全封鎖状態となった。

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(参考記事:北朝鮮「中国で陽性判定」の女性を銃殺か

期間中は外出が許されず、食糧を買う充分な時間が与えられなかったため、亡くなる人も発生した。

(参考記事:北朝鮮北部のコロナ封鎖、ようやく解除

保衛部に逮捕された女性は現在、取り調べを受けているが、街の噂によると、生きて出られる可能性は低いようだ。

「悪性ウイルス(コロナ)事態中に国境を越えれば反革命分子として処刑すると(当局は)ハッキリ言っているのに、規則を破って出稼ぎに行った女性は政府の政策に歯向かっわけで、無事ではいられないだろう」(情報筋)

密入国後に自宅でおとなしくしていたのならば情状酌量の余地もあっただろうが、しきりに出歩いていたことも考慮され、たとえ処刑されなくとも、長期の教化刑(懲役刑)が下されるだろうと情報筋は見ている。市民の間から同情の声はなく、「悪びれる様子もなく鉄面皮」だと非難轟々だという。