金正恩の美人妻も出た「名門女学院」異色ビデオ事件

北朝鮮の最高人民会議常任委員会が昨年12月に採択した「反動的思想・文化排撃法」は主に、韓流はじめ海外情報の流入を厳しく取り締まるのが目的と見られている。

しかし、韓国デイリーNKが入手した同法の説明資料によると、国内で制作された一部の映像作品や図書についても、視聴や所持が禁止されている。

北朝鮮の全体主義体制にとって海外の映像作品は、国民に「個人の自由」を認識させ、「こことは別の世界」への憧れを抱かせる危険なものだ。しかし人間は、自らが自由な存在であることを知るのに、必ずしも外部からの刺激を必要としない。ある意味で、国内で生まれた「自由の萌芽」の方が、より危険かもしれない――北朝鮮当局が国内制作の映像作品にまで神経をとがらせていることの裏には、こうした警戒感があると見られる。

北朝鮮から流出した「コンピュータに入力してはならない電子ファイル目録」と題された内部文書には、北朝鮮当局の思惑を探るヒントが見られる。文書は2015年5月の日付が入ったもので、内容は視聴が禁止された映像・音楽・ソフト類を列挙したものだ。

この文書で挙げられた映像作品の中に、「金星学院の教員たちと学生たちが2018年3.8節を迎えて行った非組織的で異色的な公演を録画した編集物」なるものがある。

金正恩氏の妻・李雪主(リ・ソルチュ)氏の母校としても知られる金星学院は、音楽家や舞踊家――北朝鮮における芸能人を養成するエリート女学院で、海外のスポーツ大会に派遣される「美女応援団」のメンバーも大部分がここから選抜される。

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ただ、北朝鮮ではエリート芸能人といえども、社会主義の基準から逸脱したと見なされれば、容赦なく抹殺される。李雪主氏がかつて在籍した銀河水管弦楽団のメンバーも、「不純なビデオ」を制作したとの理由で処刑された。

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果たして、同校で行われた「異色的な公演」とはどのようなものなのだろうか。北朝鮮では一般的に、ヒップホップなど海外の影響を受けた音楽やダンスのことを「異色的」と表現する。また「3.8節」とは国際女性デーのことだ。

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もしかしたら、美女応援団などとして海外へ行く機会もあり、また芸術の感覚にも優れた教員と学生たちが、女性が不当な扱いを受けているとされる祖国の現状への嘆き、あるいは反発、あるいはより良い未来への期待を込めて、斬新なパフォーマンスを披露したのではないだろうか。