若者数十人の「見せしめ映像」も…北朝鮮「ミニスカ女性」に厳罰

北朝鮮当局は今月15日の太陽節(金日成主席の生誕記念日)を前に、「社会主義生活文化と生活様式を厳格に遵守すべし」との指示を下し、国民の風紀取り締まりを大々的に行ったと、咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋が伝えている。

今回の取り締まりにあたって当局は、服装の乱れは単純な問題ではなく、思想精神状態を表す重要な問題だと指摘し、すべての国民は社会主義風俗と生活様式に合った服装と髪型にすべきだと強調した。

当局は、学生や女性同盟、青年同盟のメンバーで組織した「糾察隊(風紀取り締まり班)」を工場や各職場の出入口や人通りの多い路上に立たせて、服装、髪型のみならず、肖像徽章(金日成・金正日バッジ)の着用状態、女性がきちんとスカートを履いているかなどをチェックさせ、報告させたという。

それも、違反者に対しては、韓流コンテンツの取り締まりのため、罰則に死刑まで設けた「反動的思想・文化排撃法」を適用するというのだから、穏やかでない。服装やヘアスタイルひとつで、労働鍛錬隊(軽犯罪者を収容する刑務所)行きになりかねないのだ。

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「摘発された者の中で、程度がひどい場合に限って、市・郡・区域の鍛錬隊送りにするなど法的処罰を加えたり、農村や工場での強制労働をさせるなど、処罰のレベルを高める予定らしい」(情報筋)

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北朝鮮ではこうした取り締まりが以前から行われてきたが、それにしても最近のものは常軌を逸している。

米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、咸鏡北道の清津で行われた政治講演会では、韓国風の言葉遣いを真似たというだけで捕まった若者数十人が、罰を受ける様子を収めた「見せしめ映像」の公開も行われているという。

当局は今回、党組織を通じて、社会主義生活様式に合わせた服装をすべきというテーマの講演会を開催している。その内容とは次のようなものだ。

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「資本主義思想文化は、袋の中の錐(きり)のようなもので、資本主義思想に浸れば、大人も子どもも、服装と髪型に異常な思想状態が反映される。季節の変わり目に資本主義思想の風潮の芽が社会に蔓延し、慢性化する前に摘まなければならない」

ちなみに北朝鮮当局は、1970年代から2010年代中盤まで、女性がスカートではなくズボンを履くことを禁止していた。また、自転車に乗ることも禁止していた。今回取り締まりの対象となっているのは、スカートを履いているか否かではなく、丈の短いスカートのようだが、いずれにせよ女性にだけより厳しい規制を強いるのは、明らかな人権侵害だ。