「正気とは思えない」金与正氏に北朝鮮国内で反発強まる

北朝鮮の金正恩総書記の妹・金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党中央委員会副部長は2日、韓国の脱北者団体が北朝鮮に向けビラを飛ばしたことを非難する談話を発表し、「相応の行動を検討」するとして報復を示唆した。朝鮮中央通信が伝えた。

韓国の脱北者団体「自由北韓運動連合」によると、同団体は先月25~29日、京畿道と江原道の非武装地帯付近から、金正恩体制を非難するビラ50万枚と小冊子500冊、1ドル札5000枚をくくりつけた大型風船10個を北朝鮮へ向けて飛ばした。

こうした動きを巡って北朝鮮は昨年、南北対話を主張しながらビラ散布を阻止しない韓国当局に責任があるとして、金与正氏の主導で開城工業団地内の南北共同連絡事務所を爆破。

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そのような状況を受け、韓国では今年3月末、軍事境界線一帯での対北ビラ散布行為などに対し3年以下の懲役または3000万ウォン(約290万円)以下の罰金を科す改正南北関係発展法が施行されている。

同法の施行後、ビラ散布が行われるのは今回が初めてだ。

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金与正氏は今回の談話でも、「南朝鮮当局は『脱北者』らの無分別な妄動をまたもや放置し、阻止させなかった」と指摘。「我々がどんな決心をし、行動を取っても、それによる悪結果に対する全責任は、汚いくずの連中に対する統制を正しくしなかった南朝鮮当局が負うことになる」と警告した。

昨年の一件で「対南強硬派」としてのイメージを強め、北朝鮮政治での足場固めをしたと見られる金与正氏だけに、今回もまた、何らかの行動を起こす可能性は否定できない。

しかしこうした場面が訪れるたび、韓国からの経済支援に期待する北朝鮮の末端幹部や国民の間から、金与正氏に対する非難の声が聞こえるのも事実だ。同氏が今年3月、米韓合同軍事演習を非難し南北交流協力の断絶を示唆する談話を発表した際、貿易などに携わる幹部の間で激しい批判の声が上がったと、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じている。

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RFAによれば、平安北道(ピョンアンブクト)のある貿易関係者は「談話を見ると、彼女が果たして正気を維持しているのかわからなくなる」と嘆いたという。

果たして金与正氏は今回、どのような手に出てくるのだろうか。