北朝鮮「処刑幹部」一家に略奪された有名女優の残酷な運命

北朝鮮の金正恩総書記は2013年12月、叔父である張成沢(チャン・ソンテク)元朝鮮労働党行政部長を処刑した。この際、張成沢派とみなされた人々およそ1万人が、処刑・粛清の憂き目に遭ったとされる。

その中には、張氏の右腕だった李龍河(リ・リョンハ)党行政部第1副部長もいた。彼は張氏が逮捕されるより前の同年11月末、平壌郊外にある姜建(カンゴン)軍官学校の練兵場で、党・軍・行政機関の幹部ら数百人が見守る中、きわめて残忍な方法で処刑されたと言われている。

そしてその余波を受けて、李龍河の一家に嫁いでいたある有名女優も非業の死を遂げた。その女優とは、2007年に北朝鮮映画として初めてカンヌ映画祭で上映された『ある女学生の日記』に主演した、清純派女優のパク・ミヒャンだ。

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パク・ミヒャンについては本欄で以前、韓国の脱北者情報に基づき、「張成沢派と見なされた前駐スウェーデン大使のパク・クァンチョルの息子の嫁」であると言及したことがある。しかし最近、やはり脱北者で東亜日報記者であるチュ・ソンハ氏がYouTubeチャンネルなどで、彼女はパク・クァンチョルの実の娘だと伝えた。様々な状況を総合してみると、どうやらチュ・ソンハ氏の説明が正しいように思える。

チュ氏の説明によれば、『ある女学生の日記』で成功したパク・ミヒャンは北朝鮮映画界で注目の的となり、ある富裕層出身の俳優と恋仲になった。ところが、この2人の間に割って入る者がいた。それが、李龍河の息子だったということだ。

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張成沢氏は金正恩政権が船出した初期においても、実質的に北朝鮮ナンバー2の権力を誇っていた。その片腕である李龍河氏もまた、怖いものなしの実力者だった。

権謀術数が渦巻く北朝鮮の権力層においては、いかに有力外交官を父に持つ有名女優といえども、時の有力者に抗うことは難しい。つまり李龍河の息子は父親の権力をバックに、パク・ミヒャンを「略奪」したわけだ。

だが、夫の父が政治犯として処刑されたとなれば、妻を含む家族の立場は一夜にして変わる。チュ氏は彼女の最期について、次のように伝えている。

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「平壌の高位幹部の間では、パク・ミヒャンが収容所に送られる途中、車両から身を投げて自ら命を絶ったとの噂が広まった。いずれにせよ、収容所に入れられたら生きては出られないのだ」