金正恩の「残虐ショー」で絶命した有名芸能人の致命的な失敗

金正恩がまたやった。多数の芸能関係者を1カ所に集め、彼らの見守る前で、有名芸能人を残忍な方法で処刑したのである。

韓国紙・東亜日報記者のチュ・ソンハ氏が明らかにしたところでは、公開処刑が行われたのは2月22日。金正恩総書記が李雪主(リ・ソルチュ)夫人とともに、光明星節(故金正日総書記の誕生日)を記念する芸術公演を見た6日後のことである。

銃殺されたのは、この公演に参加した朝鮮人民軍勲功国家合唱団の有名指揮者だ。公演の4日後、参加者を集めて金正恩氏の「お褒めの言葉」の伝達式が行われた。そこでは金正恩氏が、公演で披露された一種のマジックショーに感銘を受けた旨が当局幹部から伝えられた。件の指揮者は式が終わった後、周囲の知人に「大したことないものもお褒めになる」といった趣旨の言葉を冗談めかして囁いた。

どういうわけか、そのことが当局に伝わり、最高指導者の権威を軽んじた罪で死刑を言い渡されたのである。金正恩氏は2013年8月にも、大勢の芸術関係者を集めた場で複数の芸能人を処刑している。それはまさに、見ることを強制された女性芸能人が失禁してしまうほどの「残酷ショー」だった。

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チュ・ソンハ氏によれば、今回処刑された有名指揮者は、3人の射手から自動小銃で計90発もの銃弾を浴びせられた。小銃弾を90発も浴びたら、遺体は文字通りズタズタになってしまう。それでも2013年の処刑に比べたら残虐度は弱まったというが、そんなことは殺された本人にとっては何の意味もないことだ。

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大勢が見守る中で公開処刑を行えば、いくらかん口令を敷いても、その情報は必ず洩れる。米国のバイデン政権が外交で人権問題を重視する姿勢を鮮明にしているにもかかわらず、こうした蛮行をためらわない金正恩氏の真意はどこにあるのか。

今までもそうだったが、北朝鮮はおそらく、人権問題が前面に出ている間は米国と交渉する気はなく、また交渉しても無意味だと考えているのだろう。だが、時にトランプ前大統領のような人物が出てくることがあっても、北朝鮮の人権問題がずっと棚上げされ続けることなどありえない。

つまりはだからこそ、北朝鮮に非核化を迫るためには、同国の人権問題をどうするかを並行して考えねばならないのである。