ある夫婦の「口封じ」で幕…中朝国境を震撼させた某重大事件

金(ゴールド)の個人所有が厳しく禁じられている北朝鮮。密輸などもってのほかで、摘発されれば処刑を免れない。

昨年11月には両江道(リャンガンド)の恵山(ヘサン)で、新型コロナウイルス対策として封鎖令(ロックダウン)が敷かれている中、党中央軍事委員会の李炳哲(リ・ビョンチョル)副委員長の指揮の下に調査が行われ、国境警備隊25旅団の4大隊3中隊の中隊長、政治指導員ら4人が金の密輸容疑で摘発、銃殺された。

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北朝鮮当局が「恵山事件」と呼び、極めて重大な事案として扱っているこの事件だが、関連していた民間人の夫婦が今年3月に銃殺されていたと、現地のデイリーNK内部情報筋が伝えた。
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銃殺されたのはチェさん(50代)とその妻で、事件発覚後に逃亡を図り、咸鏡北道(ハムギョンブクト)、咸鏡南道(ハムギョンナムド)を転々としていたが、当局は逮捕作戦を展開。

結局、3月中旬に清津(チョンジン)市安全部(警察署)に逮捕され、身柄は両江道保衛部(秘密警察)に移送された。

激しい拷問を受けた夫婦は、金の密輸に加担したことと、会寧(フェリョン)や茂山(ムサン)で国境を流れる川を渡り、脱北しようと試みたことを自供した。通常なら数ヶ月の取り調べが行われるところだが、当局は事件の深刻さを鑑み、逮捕からわずか15日で死刑を執行した。

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夫婦は中央の幹部、朝鮮労働党両江道委員会、司法機関の庇護を受けながら金の密輸を行っていたことから、素早い処刑は、口封じの意味合いもあったのだろう。

これにより、事件の加担者すべてが処刑された形だが、コロナ鎖国下の経済難に耐えきれず、リスキーであることを知りながら、金を含めた鉱物資源の密輸に手を染める人が相次いでいる。

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