「金正恩の木を抜いたから」同僚思いの作業班長が公開処刑に
作業班長は、苗木を抜いて確保した土地でトウモロコシを育て収穫。豊作となり、家族のほか同僚たちにも分配していたという。食糧の自給自足は朝鮮労働党が奨励するものだが、それに対する功績は顧みられなかった。
似たような出来事が、未曾有の食糧難「苦難の行軍」の真っ只中にあった1998年に起きている。
黄海北道(ファンヘブクト)の黄海製鉄所の支配人ら幹部が、餓死寸前の従業員を救うために、製品の鉄板を許可なく売り払い、トウモロコシを購入したが、逮捕され、幹部8人が公開銃殺された。
(参考記事:抗議する労働者を戦車で轢殺…北朝鮮「黄海製鉄所の虐殺」)
怒った労働者は抗議活動を繰り広げたが、軍により虐殺されたと伝えられている。