金正恩「ニキビ腐った」健康異常説が再燃…後頭部に異物

北朝鮮の金正恩総書記に、また健康異常説が持ち上がった。

国営の朝鮮中央テレビは5日、先月27日から5日間にわたって開催された朝鮮労働党中央委員会第8期第4回総会の映像を放映した。その中で、金正恩氏の後頭部が映し出された際、医療用テープと思しきものを貼って剥がしたような跡が見られたのだ。

金正恩氏の健康状態を巡っては、先月17日に行われた父・金正日総書記の「逝去10周忌中央追悼大会」に参加した際の映像が話題になったばかりだ。まだ30代の金正恩総書記の顔が、50代かと見まがうほどに老け込んで見えたことで、韓国メディアを中心に「健康悪化」説が持ち上がったのだ。

また韓国デイリーNKの取材によれば、この映像は北朝鮮国内でも国民の関心を引き、人々は陰で不安をささやき合った。金一族に関するネガティブな噂話は、発覚すれば死刑になり得るにもかかわらずだ。
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今回の「後頭部テープ跡」について韓国紙・中央日報は、ある感染内科教授の次のような見解を伝えている。

「にきびが腐ったり、脂肪腫ができたりした可能性があるが、2つとも健康に大きく問題になるようなものではない」

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実際にはそんなところだろう。追悼大会の「老け顔」映像にしても、体感温度マイナス20度という寒さが影響した可能性が高い。そもそも体調が悪ければ、そんなに寒い日に行われる行事に参加しないだろう。

金正恩氏は健康に何らかのリスクを抱えているものの、現在は良く管理されていると思われる。

それよりも、「後頭部テープ跡」の映像が物語るのは、金正日時代と金正恩時代の北朝鮮のメディア戦略の違いであり、最高指導者のイメージ戦略の差だ。指導者を神秘化していた金正日時代なら、このような現象はあり得なかった。

それに比べて金正恩氏は、「生身の指導者」を打ち出している。金正恩氏は父に比べ、語る言葉も見せる表情も多彩だ。

秘密主義が貫かれていた金正日時代、外部の人々は北朝鮮メディアに表れた小さな変化から、その裏で進行する大きな変化を予想するしかなかった。それに比べ、金正恩氏はよほど多くの手がかりを与えるようになっている。

ただ、日韓などのメディアは昔の癖が抜けず、北朝鮮メディアが提供する小さなヒントを大きく解釈する傾向がある。

金正恩氏が後頭部の遺物を隠そうとしないのは、単に、それが大したものではないからである可能性が高い。

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