「炎で焼かれる兵士」も…金正恩のミサイル発射失敗で多大な犠牲

北朝鮮は先月16日、首都・平壌郊外の順安国際空港付近から、大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星17」を発射したが失敗に終わった。その際、平壌周辺にはミサイルの破片が降り注いだと、韓国当局が明らかにした。

韓国国防省は、同月29日の国会国防委員会の非公開報告で、16日に発射した「火星17」が平壌上空の高度数キロで爆発し、破片が雨のように降り注いだと明らかにした。

これについて国会国防委員会に所属する野党・国民の力の河泰慶(ハ・テギョン)議員は、ミサイル発射失敗と破片落下で平壌市民は驚き、民心が非常に不安定になっているだろうとし、メンツを潰された北朝鮮政府が、民心の離反とデマの氾濫を防ぐために、成功する確率の高い「火星15」型を、発射失敗わずか8日後の24日に打ち上げ、「火星17」だと宣伝したなどと述べた。

閔洪喆(ミン・ホンチョル)国防委員長は、破片により民間人に被害があったのかについて国防部は言及しなかったと述べた。

ただ、北朝鮮のミサイル発射の失敗はこれだけではない。過去の事故では犠牲者も多数出ているとされる。

北朝鮮は2017年11月、ICBM「火星15」を発射した。その際、軍の兵士と思しき人物が、エンジンから噴出された火炎に焼かれて死亡したとの情報が出ている。しかも北朝鮮が公開した映像に、その場面が映っていたという。

米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が北朝鮮国内の複数の情報筋の話として伝えたところでは、北朝鮮の軍内部ではもちろん、テレビでこれを見た人々の間で衝撃が広がったという。
(参考記事:【画像】「ミサイル発射映像に炎に包まれる兵士」金正恩氏、目撃しながら大喜びか

さらに、2016年10月20日にも、ムスダンと見られる中距離弾道ミサイルの発射実験が失敗に終わっており、このときには直後に起きた火災によって移動発射台が燃えたことがわかっている。人命被害は確認されていないが、兵士らが犠牲になっていたとしても不思議ではない。

ミサイルの発射実験は、ひとつの軍事作戦として行われているはずだ。だから、軍隊と言うものは、目的遂行のためには犠牲を甘受すべきことを前提とした組織と言えるかもしれない。しかし、空中で爆発したミサイルの破片が民間の頭上に降り注ぐようなコース設定は、どう考えても国家の人命軽視によるものとしか思えない。

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