北朝鮮が、未曽有の豪雨により大ダメージを受けている。 13日に開かれた朝鮮労働党中央委員会第7期第16回政治局会議では、「全国的に農作物の被害面積は3万9296ヘクタールであり、家屋1万6680余世帯と公共施設630余棟が破壊されたり、浸水し、多くの道路と橋梁、鉄道が断ち切られ、発電所のダムが崩壊するなど、人民経済の複数の部門で深刻な被害を受けた」との報告が行われている。 だが、韓国のニュースサイト、リバティ・コリア・ポスト(LKP)が報じたところによると、より深刻な被害を受 ...

北朝鮮で初めて女性として超音速戦闘機のパイロットになったリム・ソルさん。同僚の2014年11月、同僚のチョ・グムヒャンさんとともに、金正恩氏の前で飛行訓練を行うなど、英雄として北朝鮮の国営メディアでも大きく取り上げられた。 しかし、昨年11月、戦闘飛行訓練中の墜落事故で亡くなったと伝えられている。 (参考記事:「最愛の女性パイロット」金正恩の眼前で墜落死) 北朝鮮の国営メディアはこのような事故について報道を行わないため、実際にどれくらい起きているのかは不明だが、かなりの頻度で ...

今月5日の夜、北朝鮮の首都平壌から、北部の恵山(ヘサン)に向かっていた列車が、咸鏡南道(ハムギョンナムド)にある平羅線の俗厚(ソック)駅で立ち往生した。急な停電によるものだ。暇を持て余した人々が娯楽会を開いたが、参加者から逮捕者が出る事態となった。一体どういうことなのだろうか。 デイリーNKの朝鮮人民軍(北朝鮮軍)内部の情報筋によると、列車に乗っていたのは空軍・反航空軍(防空軍)司令部直属の兵士たちだ。娯楽会で即興を披露し、兵士3人がダンスを始めたのだが、その様子を見ていた軍 ...

北朝鮮が、中国との国境地帯の一部に、「爆風軍団」として知られる軍の特殊部隊を投入したもようだ。爆風軍団は朝鮮人民軍第11軍団としても知られ、朝鮮半島での戦争勃発時には韓国の後方に侵入し、破壊・攪乱工作を行うとされる。 咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋は13日、デイリーNKの電話取材に対し、 「最近、道内や隣の両江道(リャンガンド)の国境地帯に『暴風軍団』の兵員3000人余りが派遣された。茂山(ムサン)郡と普天(ポチョン)では兵士らの姿を直接確認した」と述べた。 爆風軍団の ...

北朝鮮の首都・平壌は18の区域(日本の区に相当)と2つの郡からなる。その中でも中区域は、金日成広場、朝鮮労働党庁舎、万寿台議事堂など重要施設が集中する北朝鮮の心臓部だ。 そのトップの人民委員長(区長)が、不正行為で逮捕されたと米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。平壌市の幹部が明かしたその容疑とは、不動産の違法貸し出しだ。 人民委員長は昨年2月、稼働していない区域内の工場、企業所の建物と敷地をトンジュ(金主、新興富裕層)に違法に貸し出し、賃料として毎月1500ド ...

北朝鮮国営の朝鮮中央通信は9日、新型コロナウイルスが流入した疑いがあるとして封鎖された開城(ケソン)市に対して金正恩党委員長が「特別支援物資」を送り、白米などを積んだ列車が7日午後、開城駅に到着したと伝えた。 この際、現地では「最高指導者金正恩党委員長が開城市民に施した配慮を伝達する集い」が行われたのだが、ここで演説を行ったのは党中央委員会の李萬建(リ・マンゴン)第1副部長(党政治局委員)だった。 李萬建氏は今年2月29日の党政治局拡大会議で党副委員長のポストから解任されてい ...

北朝鮮が軍内での物資横流しを根絶するため監督部署の再編を行ったと、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えている。 咸鏡北道(ハムギョンブクト)の軍関連情報筋は5日、RFAに対し「最近、軍総政治局の指示に基づいて、兵士たちの補給物資供給の監督を専門とする『軍人生活検閲課』の名称が『党政策課』に変わり、人員も大幅に増えるなど、軍幹部による補給物資の横領行為に対する監視が強化された」と語ったという。 北朝鮮軍では、以前から食糧などの物資横流しが横行しており、栄養失調にかか ...

北朝鮮国営の朝鮮中央通信は7日、金正恩党委員長が、水害に見舞われた黄海北道(ファンヘプクト)銀波(ウンパ)郡の大青(テチョン)里を視察したと伝えた。 同通信によると、現地は約730棟の家屋と約600ヘクタールの田が浸水し、179棟の家屋がつぶれるなど、多くの被害が発生したという。 金正恩氏は「被害を受けた住民に寝具類と生活用品、医薬品など必須物資を早急に供給して早く安着させるのが何よりも重要だ」などと述べ、さらに復旧作業に朝鮮人民軍(北朝鮮軍)を動員するとし、「見積もった所要 ...

北朝鮮の両江道(リャンガンド)で、大量の金塊を国外に持ち出そうとした一味が摘発された件は、デイリーNKジャパンでも既報のとおりだ。 容疑者をめぐっては当初から重罰が下されることが予想されていたが、予想を超える厳しい処罰が行われた模様だ。現地のデイリーNK内部情報筋が伝えた。 (参考記事:金正恩政権の高官関与か「金塊58キロ密輸で処刑確実」) この事件は、40代男性の密輸業者が先月2日、国境を流れる鴨緑江で中国側に金塊58キロを密輸しようとしたが、加担していた国境警備隊中隊の保 ...

日本の鉄道史における最悪の事故は、1944年12月に起きた沖縄県営鉄道輸送弾薬爆発事故だ。列車に積まれた武器、弾薬、ガソリンが蒸気機関車の火花に引火し、乗っていた兵士、学生など220人以上が死亡する大惨事となった。可燃性物質を無蓋貨車に載せてはならないという規則違反が招いた事故だった。 このような大事故は、戦時中から戦後の混乱期に集中して起きているが、北朝鮮では平時にも頻発している。例えば、1979年には咸鏡南道(ハムギョンナムド)の咸興(ハムン)で貨物列車が爆発、通勤列車が ...

1980年代以前の北朝鮮は、非常に犯罪の少ない国だったと言われている。配給システムが機能し、住宅から食料品に至るまでほとんどのものを国が無料、または安価に配給し、「貧しくとも生きていける皆が平等」な国だったからだ。もちろん、特権層は存在したのだが。 ところが、1990年代後半の未曾有の食糧危機「苦難の行軍」を前後して配給システムが崩壊し、餓死者が続出した。生きるために市場で商売する者もいれば、犯罪に走る者もいた。極度に悪化した治安対策として金正日総書記は「犯罪者はその場で処刑 ...

北朝鮮の金氏一家3代(金日成・金正日・金正恩)の世襲体制と思想に反する住民を閉じ込め、監視するために重要な役割を担っているのが、「管理所」と呼ばれる政治犯収容所だ。そこでは、あらゆる形態の虐待と人権侵害が横行しているとされる。 その実態は厚いベールに包まれているが、近年になって収監者数が大幅に増えたとの情報が出ている。 (参考記事:若い女性を「ニオイ拷問」で死なせる北朝鮮刑務所の実態) 韓国デイリーNKの複数の内部情報筋によると、2012年にスタートを切った金正恩体制の初期に ...

かつて、北朝鮮で「肉談」と呼ばれるエロ話が大流行した時代があった。そのきっかけを作ったのは、なんと金正日総書記だった。咸鏡北道(ハムギョンブクト)の名勝、七宝山(チルボサン)を訪れた際、観光ガイドが肉談を折り混ぜた解説をしたところ、金正日氏が大喜びしたのだ。 それをきっかけに、各地の名所旧跡が同じように肉談解説を始め、国営の出版社が肉談集を先を争って出版するなど、それまでは禁じられていたエロ文化が一気に市民権を得たのだ。 (参考記事:北朝鮮で1990年代に淫乱小説が流行、金正 ...

都市インフラの安全対策がずさんな北朝鮮では、しばしば大規模な爆発事故が発生。多数の犠牲者が出ている。 国境の川・鴨緑江(アムロクカン)をはさみ中国の対岸に位置する北朝鮮の新義州(シニジュ)市では最近、大規模な列車火災があった。筆者は北朝鮮の列車火災と聞いて、2004年4月に龍川(リョンチョン)で起きた大爆発事故の記憶がよぎった。8000棟の建物が吹き飛び、1500人が死傷した悪夢のような大惨事である。 (参考記事:【写真と動画】大規模火災で黒煙が空高く立ち上る新義州) そして ...

北朝鮮の国営メディアは19日、金正恩党委員長が平壌総合病院の建設現場を視察し、現場の幹部らを厳しく叱責したことを報道。その様子を映像(下)も交えて生々しく伝えた。 金正恩氏が、自身の怒りを外部にさらけ出すのはこれが初めてではない。同氏は2016年、スッポン工場を視察した際に管理不備に激怒し、支配人を銃殺。怒りを爆発させる様子をテレビ放映させ、自らの残忍さを見せつけた。 (参考記事:【動画】金正恩氏、スッポン工場で「処刑前」の現地指導) 今回の建設現場の視察では、同プロジェクト ...

北朝鮮の護衛司令部は、金正恩党委員長やその家族の身辺警護、関連施設の警備を担当する超エリート部隊だ。それだけあって、身体能力が高いだけではなく、成分(身分)に一点の曇りすらあってはならない。選抜過程においては、最高で17親等まで調査するという徹底ぶりだ。 かつては北朝鮮の親にとって、自分の息子が護衛司令部に選抜されるとなれば、相当な名誉だった。息子の出世も、家族の安泰も保証されていた。そのため成分が良いだけでは選抜されず、審査過程ではワイロが飛び交うと言われていた。 もっとも ...