北朝鮮は知る人ぞ知る鉱物資源の宝庫だ。正確な統計が公表されていないため詳細はわかっていない部分が多いのだが、韓国鉱物資源公社が2009年に行った調査では、金の埋蔵量は2000トンと推定され、それが正しければ世界9位となる。 中でも、中国との国境に面した両江道(リャンガンド)の恵山(ヘサン)市から8キロ離れたところにある大鳳(テボン)鉱山は、純度98.7%の質の高い金が産出されることで知られる。 (参考記事:北朝鮮「金」で制裁を打破せよ!…世界9位の埋蔵量に期待) 大飢饉「苦難 ...

北朝鮮の金正恩党委員長は昨年12月、北部の両江道(リャンガンド)三池淵(サムジヨン)地区の再開発事業の竣工式に参加した。 三池淵には、民族の霊山である白頭山があり、さらには抗日パルチザン活動を行っていた金日成主席の本拠地で、金正日総書記の生家とされている「白頭山密営」もある。つまりは何重もの意味で「聖地」なのだ。そんな三池淵を誰もが羨む現代的高原都市に作り変えようというのが、件の再開発事業である。 (参考記事:金正恩氏「三池淵」再開発の竣工式に参加) しかし、竣工式は行ったも ...

北朝鮮の金正恩党委員長が先月21日、同国東部・江原道(カンウォンド)の元山(ウォンサン)軍民発電所に「親筆書簡」(自らサインした書簡)を送り、現場の幹部と労働者に労苦に多大な感謝を表したという。これを受け、現場の幹部は大きく胸をなでおろし、文字通り「生き返った」ような感慨に浸っていると、デイリーNKの内部情報筋が伝えてきた。 金正恩氏は、自ら目をかけている工場やインフラ、建設現場で問題が生じると、火を噴くように激怒することがある。 実際、2016年にはスッポン工場を視察した際 ...

北朝鮮が、警察庁に相当する人民保安省の名称を「社会安全省」に変更したことが3日、同国メディアの報道を通じて確認された。 北朝鮮メディアが人民保安省の名称に言及したのは5月24日、朝鮮労働党中央軍事委員会拡大会議の開催を伝える報道が最後だから、同会議の結果、組織名が変更されたとみられる。 同省は、1951年に内務省から独立して発足。当時の名称も社会安全省だった。その後、「社会安全部」「人民保安省」「人民保安部」などと改称を繰り返してきた。2016年、国防委員会の廃止に伴って金正 ...

米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が、平安北道(ピョンアンブクト)の情報筋の話として、中央党(朝鮮労働党中央委員会)が、高級中学校(高校)の男女の生徒の間で「非道徳的な性的逸脱を行う者が増えている」として、強力な対策を立てるように指示したと報じている。 情報筋は、党が指摘する「非道徳的」な現象は、新型コロナウイルス感染防止のため、休校が続いたことも影響していると情報筋は見ている。ずっと家にいると「よからぬ映像」などを見てしまい、それを友人間で交換することで性行為が増え ...

北朝鮮で、数十万人の餓死者が出たとされる1990年代の大飢饉「苦難の行軍」時代を彷彿させる事件が起きた。 咸鏡南道(ハムギョンナムド)のデイリーNK内部情報筋によれば、事件が起きたのは今月1日午後11時頃のことだ。情報筋は具体的な場所に言及していないが、鉄道の線路上に設置された3300ボルトの架線が60メートルに渡り切断され、3日に復旧するまで鉄道の運行が中断する事態となった。 北朝鮮第2の都市である咸興には、重化学工場が密集しており、労働者の通勤、資材や完成品の輸送のために ...

北朝鮮の東海岸の糧政事業所(食糧事務所)で、夜間警備を行っていた保衛隊員が刺殺される事件が起きた。当局は捜査に乗り出したが、どういうわけか殺人事件そのものより、現場から消えたあるモノを探すのに血眼になっている。 事件が起きたのは今月中旬。北朝鮮第2の都市、咸興(ハムン)に隣接する咸鏡南道(ハムギョンナムド)咸州(ハムジュ)郡の糧政事業所で、30代の人民保衛隊員、ハンさんが刺されて死んでいるのを同僚が発見した。 保衛隊とは、準軍事組織の労農赤衛軍の下にある保安部隊のことで、工場 ...

かつての北朝鮮は、日々の食料品はもちろん、細々とした生活必需品から住宅に至るまで国が配給する、高度な配給国家だった。それを支えていたのは旧共産圏からの援助だったが、旧共産圏の崩壊で援助が得られなくなったことに加え、長年の失政、度重なる自然災害などで、1990年代後半には配給が実質的にストップしてしまった。 数十万とも言われる人が飢えて命を落とし、生き残った人は食べ物を求めて各地をさまよい歩いた。そういう人々のことを「コチェビ」と呼ぶが、今に至るまで物乞いをして食いつないでいる ...

1990年代後半の北朝鮮を襲った大飢饉「苦難の行軍」。国の食糧配給システムが機能しなくなったことで餓死者が大量発生した。その数は数十万人とも言われる。その後、市場経済化の進展などで食糧供給は安定し、そうそう餓死者が出るような状況ではなくなった。 しかし、例外もある。朝鮮人民軍(北朝鮮軍)だ。以前から食糧配給に問題があり、栄養失調にかかる兵士が続出している。両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋は、最近になって状況がさらに悪化していると伝えた。 今月中旬、三水(サムス) ...

北朝鮮第2の都市、咸興(ハムン)で今月初め、公開裁判を行うとの布告が出された。「誰それの公開裁判を行うので、成川江(ソンチョンガン)の堤防に集合せよ」という布告に従って集まった市内の人民班長(町内会長)、沙浦(サポ)市場の商人ら。そこに引き立てられてきたのは、地元で有名なヤミ両替商の女性だった。 彼女がいかにして裁判にかけられることになったのか。現地のデイリーNK内部情報筋によると、その経緯は次のようなものだ。 50代女性のキムさんは、リュックに外貨紙幣を詰めて市内を回りなが ...

北朝鮮の首都・平壌郊外にある平壌ダチョウ牧場。40万平米の広大な敷地に110あまりのダチョウ小屋などの施設が立ち並び、数多くのダチョウが飼育されている。北朝鮮国民に食肉と卵を供給すると同時に、観光名所ともなっているのだが、ここのダチョウが大量死する事件が起きた。 牧場関係者は恐怖に怯えているということだが、一体どういうことだろうか。平壌のデイリーNK内部情報筋がその経緯を伝えている。 事件が起きたのは今月中旬のことだ。 メスだけを飼育している小屋で、一部が急に口から泡を吐き発 ...

新型コロナウイルスの拡散防止のため国家非常防疫体制が敷かれている北朝鮮で、脱北を試みて失敗した家族が銃殺される悲劇が起きたと、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が22日付で伝えている。 金正恩党委員長は、防疫ルールの違反者は「軍法で対処せよ」との指示を下したと伝えらえており、これまでにも自宅隔離を守らなかったり、国境封鎖を破り密かに中国へ行ってきた人々が処刑されている。 両江道(リャンガンド)の住民がRFAに語ったところでは、「今月初め、道保衛部(秘密警察)に勤務する ...

北朝鮮当局は今に至るまで、国内での新型コロナウイルス感染者の発生を公式には認めていない。しかし、今年に入ってから各地で原因不明の熱病患者が続出している。 新たに伝わってきたのは、中国と国境を接する慈江道(チャガンド)渭原(ウィウォン)郡での事例だ。現地のデイリーNK内部情報筋によると、「お菓子セット」を子どもたちに配布する職務を担っていた30代後半の女性が、発熱と貧血の症状で倒れた。 このお菓子セットは、4月15日の太陽節(金日成主席の生誕記念日)を記念して配られたものだ。北 ...

【平壌5月25日発朝鮮中央通信】25日付けの「労働新聞」は署名入りの論説で、総聯(朝鮮総聯)が歩んできたこれまでの65年は白頭山の不世出の偉人たちのチュチェの海外同胞運動思想と卓越した指導の偉大な勝利の歴史、限りなく崇高な同胞愛、民族愛でつづられた愛の歴史であると明らかにし、次のように指摘した。 金日成主席は、史上初めて海外同胞運動に関する独創的な思想と理論を創始し、それを在日朝鮮人運動に立派に具現して在日同胞の運命の開拓に根本的な転換をもたらした。 革命指導の初期から総聯の ...

【平壌5月25日発朝鮮中央通信】朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議常任委員会は、在日本朝鮮人総聯合会(総聯)結成65周年に際して25日、在日本朝鮮人総聯合会中央常任委員会に祝電を送った。 最高人民会議常任委員会は祝電で、許宗萬議長をはじめとする全ての総聯の活動家と在日同胞に熱烈な祝賀と温かい同胞愛的あいさつを送ると指摘した。 また、朝鮮の尊厳ある海外公民団体である総聯の結成は金日成主席の独創的な海外同胞運動思想と指導の貴い結実であり、在日朝鮮人運動の強化発展と在日同胞の運命の ...

北朝鮮当局は、新型コロナウイルスの流入を防ぐために今年1月末、国境を封鎖し、貿易を停止する措置を取った。市場で売られる工業製品の9割を中国に依存していると言われている北朝鮮だけあって、貿易の停止はモノ不足、物価高騰など、経済や人々の暮らしに深刻な打撃を与えている。 そんな国民の苦境を知っているはずなのに、朝鮮労働党中央委員会政治局会議は今年4月、「国家経済と国防建設に必要な物資を優先的に輸入し、一般物品の輸入は縮小すべき」という内容の党中央委員会及び内閣の共同決定書を採択した ...