最愛の側近の息子も犠牲か…金正恩氏「ニセ焼酎」で公開処刑
平安北道(ピョンアンブクト)のデイリーNK内部情報筋によると、3月初めに「松岳(ソンアク)」ブランドの焼酎を飲んだ人々が相次いで急激な視力低下に見舞われたり、死亡したりする事故が多発した。
残忍な処刑方法
一連の事件を引き起こしたのはこうした正規品ではなく、闇で製造・流通する「ニセ焼酎」だったとされる。
(参考記事:女性芸能人たちを「失禁」させた金正恩氏の残酷ショー)4月1日に当局が両江道(リャンガンド)で現地住民を対象に行った講演会では、「今回問題になっている松岳焼酎は、工場で作られた正規品ではなく、何者かが作った酒に松岳焼酎のラベルを貼っただけの模造品」「分析した結果、メタノールが検出された」ということが説明された。
LKPによれば、公開処刑は平壌の兄弟山(ヒョンジェサン)区域で行われた。処刑されたのは男女計3人で、ニセ焼酎を密造して売っていた夫婦と、彼らにメチルアルコールを提供した貿易業者だったという。
処刑場では、3人がそれぞれ60発ずつ、自動小銃の銃弾を浴びたという。
北朝鮮の公開銃殺は従来、死刑囚1人に対し9発ずつ発射する方式で行われていたというから、60発というのはかなり「強化」されたやり方だ。
金正恩党委員長はニセ焼酎事件に激怒したとの情報もあるから、残忍な処刑方法は彼の意を受けたものかもしれない。