北朝鮮の男女8人が「陸の孤島」でふけった禁断の行為
北朝鮮版の「紅衛兵」とも言われる3大革命小組。工場や農村などに送り込まれ、技術者や支配人などを吊し上げにし、社会の隅々まで革命化するという集団だったが、あまりにも弊害が大きく下火になっていった。 そんな彼らが逆に「吊し上げ」に遭う事件が起きた。革命の浸透を目指す彼らの犯した罪とは?両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋が伝えた。 (参考記事:北朝鮮版「紅衛兵」になることを拒否する北朝鮮の若者たち) 道内の豊西(プンソ)郡で今月11日、陸の孤島のような山奥の材木場に派遣 ...
「乱れきった国にサヨナラ」脱北女性が目撃したモラル崩壊の極致
覚せい剤やアヘンなど違法薬物の乱用と韓流コンテンツ視聴に対する北朝鮮当局の厳しい取り締まりにもかかわらず、こうした行為は減っていないという。 平安南道(ピョンアンナムド)の情報筋は韓国デイリーNKに対し、「薬物犯罪と不純映像を取り締まるための法も制定され、党や勤労団体で思想教養も強化しているが、違法薬物の流通と不純映像の視聴は減っていない」と現地の実情を伝えた。 情報筋によると、北朝鮮では居住地域や所属階層、性別、年齢、所得水準に関係なく違法薬物類に容易にアクセスできる。これ ...
「見せしめ怖い」北朝鮮の若者ら、金正恩の統制強化に緊張
農繁期を控えた北朝鮮の農民を、毎年苦しめているものがある。窃盗だ。 北朝鮮の農場はコロナ前から、農作業に必要な様々な物資が不足していた。農業は国家計画に基づいて行われ、収穫物は国に上納させられるのだから、必要な物資も国から支給されてしかるべきだ。国がその義務を果たさないので、協同農場は借金をして調達していた。中には、他の農場から盗み出す者もいる。 (参考記事:ないないづくしで田植えを迎える北朝鮮の協同農場) 北朝鮮の刑法91条は、国家財産を盗んだ場合、最高で9年以下の労働教化 ...
「金正恩の米屋」にも在庫なし…北朝鮮で餓死者続出
韓国統一省の具炳杉(ク・ビョンサム)報道官は20日の定例会見で、「(北朝鮮の)一部の地域で餓死者が続出するなど、食糧難が深刻だと見ている」と述べた。 北朝鮮の食糧事情を巡ってはこのところ、韓国からこうした情報の発信が続いている。 まずは6日、聯合ニュースが「北朝鮮の中では生活水準が比較的高いとされてきた南部の開城市で、餓死する人が続出しているようだ」と報じた。北朝鮮情報筋の話として伝えたものだが、出所は情報機関である国家情報院(国情院)と見てまず間違いない。 15日には、権寧 ...
「今にも餓死しそうだ」北朝鮮の元兵士らが集団抗議
北朝鮮国営の朝鮮中央通信は19日、金正恩総書記の命令により、大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」の奇襲発射訓練を18日に行ったと明らかにし、次のように述べて成果を誇った。 「不意に行われた大陸間弾道ミサイル発射訓練は、敵対勢力に対する致命的な核反撃能力を不敗のものに築くためのわが共和国戦略核武力の絶え間ない努力の実証である」 しかし、1990年代の大飢饉「苦難の行軍」以来とも言われる食糧不足の中、末端の兵士や元軍人らは、生き地獄のような飢えに苦しんでいる。 北朝鮮で栄誉 ...
金正恩「やりすぎミスコン」で若妻たちが欲求不満
北朝鮮で何らかの記念日のたびに開かれる「忠誠の歌の集い」。国営の朝鮮中央通信は昨年9月、首都・平壌で開かれた歌の集いについて報じている。 労働者階級と職業同盟員の詩・歌の集い 【平壌9月7日発朝鮮中央通信】朝鮮民主主義人民共和国創建74周年慶祝労働者階級と職業同盟(朝鮮職業総同盟)員の詩・歌の集い「心をささげよう 母なる祖国に」が6日、 平壌の中央労働者会館で行われた。 (中略) 出演者は、この地に人民大衆の底知れない自強力と団結した力で上昇一路をたどるチュチェの社会主義国家 ...
「革命の名の下に処刑」金正恩が軍幹部を脅すビデオ映像の中身
北朝鮮は8日に行った朝鮮人民軍(北朝鮮軍)創建75周年を記念する閲兵式(軍事パレード)で、過去最多の大陸間弾道ミサイル(ICBM)を公開したとされる。 国営の朝鮮中央通信が公開した写真には同国最大級のICBM「火星17」が11基写っており、米カーネギー国際平和財団のアンキット・パンダ氏のツイッターへの投稿によると、ICBMの移動式発射台の数はこれまでのパレードと比べて最も多いという。同氏はまた、これだけのICBMに複数の核弾頭を搭載すれば、米国のミサイル防衛システムを飽和させ ...
「お尻ダンス」と性上納…金正恩“乱れた大学生活”にメス
よほどのことでない限り、全てはカネとコネの力で解決できるのが北朝鮮だ。高等教育機関とて例外ではない。 試験問題はブローカーから購入。入試前には、担当者にワイロを掴ませる。無事入学を済ませても、期末試験、論文審査などありとあらゆる機会に教授や大学関係者からワイロを求められる。 北朝鮮の学生にとって、教授や大学内の朝鮮労働党委員会の幹部は絶大な権力者だ。女子学生が「性上納」を求められるケースもある。黄海北道(ファンヘブクト)のある大学では党委員会の書記だった50代の男性が、数十人 ...
北朝鮮の「地の果て」に連れ出された、ある男性の悲惨な運命
正確なデータは不明ながら、北朝鮮の首都・平壌の生活水準は、中進国レベルだとする向きもある。一方で地方、中でも農村部の住民は、極めて貧しい生活を強いられている。 当局は農村での住宅建設を行うなど、地方住民の生活向上を熱心にアピールしているが、平壌が圧倒的な優位にあり、その次に地方大都市、農漁村や炭鉱は最下位という北朝鮮のヒエラルキーは揺らがない。それは、人々の意識の面でも同じだ。 当局は都市部の若者を、彼らが自ら「嘆願した」形で農村や炭鉱の労働力として送り込む「嘆願事業」を行っ ...
金正恩の80階建てタワマンに大問題…崩壊で500人死亡も
昨年4月に完成した、北朝鮮の首都・平壌郊外のタワマン団地、松新(ソンシン)・松花(ソンファ)地区。ご自慢の国内最高300メートルの80階建てタワマンをはじめとして、160棟もの中高層マンションや公共施設が立ち並び、北朝鮮で今一番ホットなエリアだ。 ところが、わずか9カ月という「速度戦」(速いことはいいことだ)で建てられただけあって、様々な問題が浮上している。 速度戦で建設されたマンションは質が度外視され、手抜き工事となることが多い。平壌では2014年5月、23階建ての新築マン ...
「空気を読めていない」金正恩 “誕生日のお菓子セット”に国民反発
1月8日は、北朝鮮の金正恩総書記の誕生日だった。金日成主席(太陽節)、金正日総書記(光明星節)のように公式の祝日には指定されていないが、子どもたちには「お菓子セット」が配布される。 国民に何らかのプレゼントをして忠誠心を維持させる「贈り物政治」の一環として行われているが、毎年その中身の良し悪しが話題にのぼる。だが、今年は少し様子が違うようだ。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。 (参考記事:金正恩氏が配ったお菓子セット、不味すぎて政治事件に発展) 咸鏡北道(ハ ...
「ポツンと一軒家」に住んでいた北朝鮮一家の悲しい最期
厳しい食糧難の中にある北朝鮮で、家を売払い山ごもりして暮らす人々が増えていることは、デイリーNKでも既報のとおりだ。 当局は、彼らが統制から外れることを嫌い、所在地の把握に乗り出しているが、山地の多い土地柄だけあって、すべてを把握することは不可能だろう。 (参考記事:山ごもりする世捨て人を統制下に置こうとする北朝鮮の「ご配慮」) 両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋によると、道内でも内陸にある豊西(プンソ)郡の中心地から6キロ離れた山中で、40代のチェさん一家3人が ...
金正恩の身を危険にさらさせた「護衛兵」の驚きの行動
北朝鮮の金正恩総書記が頻繁に利用する特閣(別荘)の警備を担っているエリート部隊所属の19歳の兵士が、古参兵からのイジメに耐えかねて武装したまま脱走した件は、デイリーNKでも既報の通りだ。 それから1週間経った今月4日、特閣に程近い平壌市郊外の市場で発見され、逮捕された。 (参考記事:金正恩の身辺警護を脅かした、脱走武装兵の「恨みつらみ」) デイリーNKの軍内部情報筋によると、護衛司令部81旅団所属の19歳の下級兵士のリ某は、特閣のある平城(ピョンソン)と市境を挟んで隣接する平 ...
金正恩「34人を大量粛清」農業不振と食糧難で
北朝鮮の金正恩総書記は「農業第一主義」を掲げ、増産に力を入れてきたものの、コロナ鎖国による肥料などの不足と相次ぐ自然災害、労働力不足などで、2022年も散々な結果に終わった。 韓国の農村振興庁が先月14日に発表した「2022年度北朝鮮食糧作物生産量」によると、昨年の北朝鮮の農業生産量は451万トンで、一昨年の469万トンに比べて18万トン、率にして3.8%減少した。年間の需要が575万トンであることを考えると、124万トンが不足。 国内では深刻な食糧難が起きており、朝鮮人民軍 ...
北朝鮮軍、若妻たちの「やり過ぎ暴走行為」に警告
朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の総政治局は、年始早々から軍人の家族の生活態度に問題があるとして、その実例をあげつらった資料を配布し、違反者を処罰すると警告を下した。 デイリーNKの軍内部情報筋によると、総政治局は今月2日、各軍種、兵種の司令部付の政治部に対して「2022年全軍家族指導課総合報告総和資料ならびに2023年事業報告」というタイトルの文書を送付し、軍人家族の反社会主義、非社会主義(風紀紊乱行為)に対する闘争を強く推し進めることを強調した。 これは、昨年末に行われた朝鮮労働党 ...
豪華な施設にバラバラ遺体…金正恩「自慢の地下鉄」で何が
駅の内装が豪華絢爛なことで有名な北朝鮮・平壌の地下鉄。国内外の観光客が訪れる名所ともなっているが、昨今の経済難を受けて、コチェビ(ストリート・チルドレン、ホームレス)が急増していると伝えられている。 平壌のデイリーNK内部情報筋によると、地下鉄の駅構内が暖かいことから、寒さを凌ぐためにコチェビが集まっている。その中で、悲しい事故も起きている。 光復(クァンボク)駅構内のトイレでは、10代の少年が倒れているのを清掃作業員が発見したものの、すでに息絶えた後だった。司法解剖の結果、 ...