深刻な生活難に直面する北朝鮮で、若者たちが自ら建設労働組織「突撃隊」への参加を志願するケースが増えている。 国家が進める各種建設現場に動員される突撃隊は、過酷な労働と劣悪な生活環境で知られ、これまで住民の間では忌避されてきた。しかし、食事の確保すら難しい家庭が増える中、生活の行き詰まりに追い込まれた若者にとって、突撃隊が「最後の行き先」となりつつある実態が浮かび上がっている。 黄海北道のデイリーNK内部消息筋が13日までに伝えたところによると、沙里院市をはじめとする一部地域で ...

ウクライナ軍が昨年1年間にロシア製の防空システム「パンツィリ」を集中的に破壊し、戦果を拡大させていた実態が、欧米メディアやウクライナ当局の発表によって明らかになった。 ウクライナ保安庁(SBU)は、2025年を通じてロシア軍が保有するパンツィリの約半数を破壊または無力化したと公表した。パンツィリは短距離地対空ミサイルと機関砲を一体化した複合防空システムで、ロシアが「近接防空の切り札」として輸出も進めてきた主力装備だ。 しかし実戦では、小型で低速の無人機を十分に探知・追尾できず ...

2月28日に始まった米国とイスラエルによる対イラン大規模攻撃で、イランの防空網がほぼ抵抗を示さず、早期に無力化されたことが、欧米主要メディアや軍事専門家の分析で明らかになった。最大の要因は、電子戦(EW)による指揮通信網の制圧とされ、同様の構造を持つ北朝鮮防空体制の脆弱性にも改めて注目が集まっている。 欧米メディアによると、攻撃初動で米軍は電子妨害機やサイバー戦部隊を投入し、イランの防空指揮網とレーダー通信を集中的に攪乱。イスラエル軍の精密誘導弾や巡航ミサイルは、迎撃をほぼ受 ...

金正恩総書記に「息子がいる」という説は、これまで断続的に浮上しては消えてきた。2024年2月、韓国紙・中央日報は次のように報じた。 英大衆紙デイリーメールが23日に伝えたところによると、チェ・スヨンと名乗る元韓国国家情報院職員が北朝鮮消息筋の話として「長男の容貌が身体的に魅力的でなく金委員長が息子を大衆の前に公の席に出さずにいる」と主張した。 チェ氏は「ふくよかで栄養状態が良く見える父や妹と違い、(金委員長の)息子は青白くやせているという。息子は曽祖父である金日成(キム・イル ...

ロシア派兵を通じて「戦争特需」を得る――。金正恩(キム・ジョンウン)政権が描いたはずの青写真が、現実の前に崩れつつある。中国とも関係冷却化が進んでいる今、金正恩政権は難しい状況に追い込まれつつある。 米国の北朝鮮専門メディア「NKニュース」は1月26日、ロシアが北朝鮮に小麦粉540トンを送ったと報じた。数字だけを見れば支援のようにも映るが、慢性的な食糧難に苦しむ北朝鮮の需要を満たすには、あまりにも小規模だ。 実際、昨年1月から7月までの北朝鮮によるロシア産小麦粉の輸入額は33 ...

北朝鮮の金正恩総書記と妹の金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長は、体制内部でも「唯一無二」と言われるほどの信頼関係で結ばれてきた。金正恩氏が権力を掌握した過程で、与正氏は単なる妹ではなく、政治的な“分身”として機能してきたからだ。だが近年、その関係性にも微妙な変化が生じている可能性がある。 そもそも金正恩兄妹の出自は、北朝鮮の支配層において特殊である。母・高容姫氏は在日朝鮮人の帰国者であり、両親のルーツは韓国・済州島にある。つまり北朝鮮国内には血縁の親類縁者がほとんど存在 ...

韓国の独立系メディア「サンドタイムズ(ST)」は、北朝鮮の金正恩総書記が昨年末、党・政府・軍の中枢幹部約10人を非公開で緊急招集し、国家運営をめぐる重大な談話を行っていたと報じた。 各地の地方工場竣工式に相次いで出席し、自身の看板政策「地方発展20×10」の成果を誇示する中で、日々、自分に上がってくる報告と現場の実態に大きな乖離があることに激怒したもようだ。突然平壌に戻って開かれた会合で、金氏は「総体的難局」を口にし、側近に対して厳しい叱責と具体的な是正指示を突きつけたという ...

北朝鮮で2025年12月31日から2026年1月1日にかけて、新春祝賀公演、いわばカウントダウンライブが行われた。金正恩・李雪主夫妻と娘のジュエ(主愛)氏が出席した。金正恩父娘は同じデザインのダブルのレザーコートを着用し、主賓席ではジュエ氏をセンターに据える配置で親子が座った。 最高指導者以外の人物、それも娘のジュエ氏がセンターの位置で公式イベントを観覧するのは北朝鮮史上初だが、観覧中、2人は始終、過度といえるスキンシップを交わし、その姿が何度も朝鮮中央テレビで放映された。 ...

北朝鮮が25日に公開した排水量約8700トン級の「原子力戦略誘導弾潜水艦(戦略原潜)」が、その異様な外観から軍事専門家の間で波紋を広げている。艦橋部分に潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を10基も搭載する前例のない構造で、かつて「フランケンシュタイン」と揶揄された3000トン級の通常動力潜水艦「金君玉英雄艦」を想起させるとの指摘が相次いでいる。 北朝鮮専門メディア「ビヨンド・パラレル(Beyond Parallel)」が衛星画像を分析したところ、2023年9月に進水した金君玉 ...

ここ最近、金正恩ファミリーの振る舞いをめぐり、北朝鮮内部で静かな違和感と疑問の声が広がっている。 12月15日、金正恩氏は地方工場の竣工式に妻・李雪主氏、娘の主愛(ジュエ)氏を伴って出席し、半年ぶりに「親子3人」がそろう姿が公開された。金ジュエ氏は高級ブランドとみられるロングコートを羽織り、李雪主氏は庶民には到底手の届かないグッチの高級バッグを携えていた。 「不衛生」な行動(写真は次ページ) 一方、金与正氏は18日の地ビール工場でビールを振る舞うなど、対照的な“庶民派”演出も ...

米国に本社を置くブロックチェーン分析企業チェイナリシス(Chainalysis)が18日に公表し報告書によれば、今年、世界全体で確認された暗号資産の窃取総額は約34億ドル(約5100億円)で、このうち北朝鮮関連ハッカーによる被害額は全体の59%を占めた。北朝鮮による暗号資産窃取額は前年に比べ51%増加しており、その脅威は増大を続けている。 その背景には、北朝鮮のハッカー集団が人工知能(AI)を本格的に取り入れ、暗号資産を狙ったサイバー犯罪を急速に高度化させている現実がある。暗 ...

北朝鮮がロシアに派兵した見返りとして期待していた経済的支援が、ほとんど得られていない可能性が浮上している。韓国の独立系メディア「サンドタイムズ(ST)」によれば、派兵を通じて「戦争特需」を見込んでいた北朝鮮は、むしろ深刻な経済危機に直面しているという。 STによると、衛星画像を含む専門家の分析では、ロシアから北朝鮮への食糧支援や目立った経済的リターンは確認されていない。鉄道輸送や港湾活動にも大きな変化は見られず、派兵の「対価」が実際には支払われていない疑いが強まっている。戦争 ...

北朝鮮の金正恩総書記が「血盟」と強調してきたロシアとの蜜月関係。ウクライナ戦争への派兵にまで踏み切ったものの、それが「最悪の自滅行為」となっているとの不満が北朝鮮内部で高まっていると、韓国の独立系メディア「サンドタイムズ(ST)」が報じている。それによると、ロシア側が当初約束した派兵の対価や軍事技術支援を大幅に縮小し、履行も遅れているという。平壌では「プーチンに騙された」との怒りと、資金難による体制危機感が募っている。 STによれば、複数の対北情報筋の分析を総合すると、北朝鮮 ...

韓国の独立系メディア「サンドタイムズ(ST)」によれば、北朝鮮がロシアに大規模な兵力を派兵したにもかかわらず、北朝鮮内部で期待された「戦争特需」は完全に裏切られたとの分析が出ている。前線で数千人規模の犠牲者が発生する中でも、ロシアからの食糧支援や経済的見返りは極めて乏しいという。 STによれば、韓国の衛星画像分析専門家、チョン・ソンハク韓半島安保戦略研究院画像分析センター長は28日、安全保障専門のインターネット番組「コード-Q」に出演して、北朝鮮は深刻な食糧難に陥る恐れが強い ...

北朝鮮の金正恩総書記の娘、キム・ジュエ氏が85日ぶりに公の場へ姿を現した。最後の露出は9月初旬の訪中時で、帰国後は一切の公開活動に帯同せず、過去最長となる「雲隠れ」状態が続いていた。 その間、「体調不良説」から「中国側の不快感」「外交儀礼上のトラブル」、さらには「内部反発」まで、さまざまな憶測が飛び交った。有力な後継者と目されるだけに、ジュエ氏の動静や周辺をめぐっては、北朝鮮権力内部の葛藤と結びつけて語られることも多い。 しかし11月28日、平壌で行われた北朝鮮空軍創立80周 ...

最近、北朝鮮の農村地域を中心に新生児の遺棄事件が相次いで発生しているという。住民たちは「極度の生活苦が生んだ悲劇」だとして衝撃と深い憂慮を示している。 デイリーNKの複数の内部情報筋によれば、今月12日、黄海南道銀川郡徳川里のトウモロコシ畑で布に包まれた状態の新生児が発見された。3日前の9日には南山里でカバンに入れられた乳児が見つかったが、いずれも発見時すでに死亡していたという。さらに咸鏡南道洪原郡でも8月以降、2件の遺棄事件が発生。さらに10日には、人通りの少ない場所に毛布 ...