「牛乳風呂」をたのしむ北朝鮮の上流階級

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彼らは仕事らしい仕事はしていません。収入はすべて、口利きをした対価として受け取った現金や品物です。

北朝鮮で仕事をするには、コネがなくては何もできません。そこで権力者に近づき、親しくしてチャンスを得ます。

その知人は抗日パルチザン出身者の息子、つまり北朝鮮では最も優遇された階層ですね。そういった何らかの特殊な地位にある人が、その威光使って口利きをするんですよ。

例えば、北朝鮮で売買したくても、中国からの輸入許可と販売許可が下りないものがあるとします。するとこの知人に多額のワイロを渡します。この知人が中央党の外貨稼ぎ処に行って「39号室にカネをいくらか上納する」と伝えると、許可が出るんですよ。

そんなこんなでどんどんカネが転がり込んでくるから、愛人の女性に1ヶ月に2万ドルも貢ぐほど豊かな暮らしをしています。

キムさんは、牛乳風呂に入れるほどの大金持ちではなかったが、非常にいい暮らしをしていた。しかし、カネがいくらあっても買えないものがあった。