穀物から医薬品を製造する北朝鮮医師の離れ業
韓国の薬学専門ニュースサイト「デイリーファーム」は、脱北者で現在韓国で薬剤師を務めるイ・ヘギョンさんが、最近ソウルで開かれた「統一保健医療学会」で「北朝鮮の医療と薬務の生態系」という発表を行い、北朝鮮の薬学事情について語ったと報じた。
発表によると、北朝鮮では医薬品が著しく不足しているため、極めて基礎的な薬品だけを用いて治療が行われている。よく使われるのは、アスピリン、アセトアミノフェン、イブプロフェンなどの鎮痛剤、大黄などの止瀉剤、寄生虫剤、抗生剤などだ。薬品不足を補うため、漢方薬が使われることも多い。
アヘンが治療薬として
驚くべきは、覚せい剤をはじめとする薬物が「治療薬」のように使われていることだ。