国家安全保衛部――北朝鮮「秘密警察」の知られざる内幕

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ここでS氏の口を借りて、保衛部と情報員の「仕事」上の関係について解説したい。一人の保衛部員が雇用できる情報員は50人までで、彼らは「一般情報員」と「登録情報員」に分類される。それぞれの役割は次のように分かれる。

保衛部は、管轄の地域における要監視者(危険人物や不平分子)のリストを作成し、これをに常に管理している。「一般情報員」は日常生活の中で、こうした人々の怪しい言動の情報などを集め、上司である保衛部員に報告する。

この過程で特異な動きがキャッチされたり、何らかの事件が起きた場合には、「登録情報員」を捜査対象となる地域や人物の周囲に投入し、電話盗聴や尾行を行わせ、より直接的に事件の解決に介入し情報工作を行うことになる。

「偽装逮捕」も

前出のキム氏の場合は「登録情報員」であった可能性が高いとS氏は語る。