「これは一体なんだ」北朝鮮 “謎の料理” に国民ドン引き

北朝鮮では、人口の約4分の1にあたる600万人以上がスマートフォンを含む携帯電話を所有しているとのデータがある。

スマホには様々なアプリがプリインストールされているが、同国内ではアプリの開発と販売も行われている。国民の「外貨タンス預金」から外貨をいかにして吸い上げるか苦心している北朝鮮当局も、新しいアプリの販売に乗り出したと、両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋が伝えた。
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情報筋によると、当局は携帯電話の奉仕所(販売店)と逓信所(電話局)に対して、料理アプリを積極的に活用せよとの指示を下した。これを受けて、ユーザーのスマホにアプリをインストールするビジネスに乗り出した。

逓信所ではアプリ1つあたり25元(約430円)、奉仕所では30元(約517円)でインストールしている。三池淵(サムジヨン)市と普天(ポチョン)郡のスマホユーザーは、次々に料理アプリをインストールしてもらっている。それを見ながら料理を作り、近所の人々に振る舞ったのだが、反応は今ひとつのようだ。
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「アプリの指示通りに料理を作ってはみたものの、朝鮮料理なのか、韓国料理なのか、はたまた西洋料理なのかもわからない奇妙なものが出来上がり、レシピも複雑で時間もかかり、材料も現地で調達できるようなものではない」というのだ。

一般的に北朝鮮の人々は、食の面で保守的と言われており、昔ながらの朝鮮料理、材料調達の容易な中国風の料理、韓流ドラマや映画で見た韓国料理以外の、普段食べつけないものにはあまり興味を示さないとされる。大都市に店が存在するピザやハンバーガーあたりが「限界」のようだ。

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目新しいものに飛びつきやすい若者層からも、レシピアプリの料理は酷評されている。

「南朝鮮(韓国)のものでも、中国のものでもない、『8.3(まがい物)』のような料理方法を、一体どこから取り寄せてアプリを作ったのだろうか」(若者の声)

富裕層の主婦の間では、韓国の有名料理専門家が投稿した動画のレシピが多く出回っており、こちらをアプリに入れたらもっと人気を博したことだろう。

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酷評にもかかわらず、多くの人が外貨を払ってアプリをインストールしていることから、当局はおそらく「インストールしなければ忠誠心が疑われかねない」との恐怖心理を巧みに利用しているのだろう。外貨を稼ごうとする当局の目論見は、ある程度成功したと言えよう。とは言っても、三池淵と普天を合わせても人口は7万人ほどに過ぎないのだが。

さて、評判の悪い料理の正体だが、情報筋は具体的に言及しておらず、一体どのようなものなのか謎に包まれている。

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