「給料は20倍になったけれど…」急激な通貨安に動揺する北朝鮮
ウォン安の原因について、この情報筋は貿易の再開と共に、最近行われた給料の引き上げ措置を挙げている。
「昨年夏に中国との貿易が再開する兆しが見えた頃から、少しずつドル高となっていたが、今年に入って労働者、事務員の月給引き上げが発表されてから急激なドル高となっている」
北朝鮮は昨年10月から今年4月にかけて、段階的に国営企業、企業所、機関の月給を20倍に引き上げた。それにより市中に出回る通貨の量、つまりマネーサプライが増えたことで、貨幣の価値が下がり、インフレとなっているようなのだ。
(参考記事:「月給20倍になってもトウモロコシすら買えない」行き詰まる北朝鮮経済)
同様の現象は、2002年にも起きていた。