北朝鮮の女囚たちが落ちた「緩慢な処刑」の残酷な日々
中国政府は、脱北者を難民とはみなさず、摘発し次第、原則として北朝鮮に強制送還する措置を取っている。これと関連して、中国の外交官は今年3月、スイス・ジュネーブの国連本部で行われた国連人権理事会の付属の会議で、脱北者は難民ではないため、難民条約のノン・ルフールマン原則は適用されない、北朝鮮で拷問または大規模な人権侵害が行われているという証拠はない、などと主張した。
ノン・ルフールマン原則とは、送還後に自由や生命が脅かされかねない人々の送還を禁止する難民条約の条項だ。ちなみに日本も、主要各国が保護すべき難民としている難民申請者を、極めて杜撰な難民審査で不認定にし、収容施設に閉じ込めたり、強制送還したりしていると、国際社会から批判されている。
(参考記事:若い女性を「ニオイ拷問」で死なせる北朝鮮刑務所の実態)
2000人の女性が
さて、上述の中国の外交官の発言を覆す証言が山のようにあることは言うまでもないが、最近送り返された脱北者に対する人権侵害の状況も徐々に明らかになりつつある。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。