国家がどう頑張っても押し戻せない北朝鮮の「市場経済化」
市場に奪われた穀物販売の主導権を国の手に取り戻そうとする政策も、その一環と思われるが、あまりうまくいっていない。
今さら計画経済体制に戻そうとするのは、配給など国からの恩恵を受けたことがなく、自分の力で生き抜いてきた「チャンマダン(市場)世代」と呼ばれる若者が、旧態依然とした社会にNOを突きつけていることに恐怖を感じているからだろう。しかし、一度動き始めた「市場経済化」という名の汽車を止めるのは非常に困難なことなのだ。
(参考記事:コントロールしようとした市場に翻弄され続ける「金正恩の米屋」)