「ロシアが助けてくれる」打ち砕かれた北朝鮮の希望…プーチンの裏切で「経済危機」も

STによれば、平壌や新義州など主要都市で米の市場価格がわずか2週間で5割以上も上昇する異常事態が起きた。専門家はこれを「単なる物価上昇ではなく、市場機能の麻痺を示す危険信号」と分析している。物資流通が滞り、国家による統制も効かなくなりつつあるという。

住民の間ではこれまで、「ロシアが助けてくれる」「派兵すれば生活が楽になる」といった期待が支えになっていた。しかし、現実には物資は届かず、生活苦は一段と深刻化している。STは、高利貸しに頼る住民が急増していると伝え、失望と恐怖が社会全体に広がっていると指摘する。「来年はもっと恐ろしい年になる」という声も少なくないという。

報酬未払い

こうした状況は、金正恩政権の政策運営にも影を落としている。