【写真】普通の父娘関係なのか…波紋を呼ぶ金正恩と娘の異様な振る舞い

密輸された韓国ドラマや外国映画、USBメモリー、携帯通信などを通じて外部情報は広がり続けている。体制がどれほど思想統制を強めても、外の世界の存在を完全に消し去ることはできない。多くの住民が、世界には別の生き方や政治体制があることを知っている。

その中で、豪華な式典や軍事パレードの場で父娘が並び立つ姿を見せつけられることは、必ずしも体制の威厳を高める効果ばかりではない。

実際、北朝鮮内部では金正恩父娘の振る舞いに対し、「おぞましい」「王朝国家のようだ」といった反感の声が漏れているとの情報もある。極端な貧富の格差に苦しむ住民にとって、権力者の家族が国家の未来を当然のように独占する光景は、体制の神話をむしろ損なう可能性すらある。

金正恩氏が娘を後継者に据える構想は、数年では終わらない長い政治工程になるとみられる。その間には権力エリートの思惑、軍部の利害、さらには国民の静かな不満など、数多くの不確定要素が存在する。

もしその過程で統治の失敗や経済危機、エリート層の亀裂が重なれば、「四代目王朝」を作る試みは体制の安定ではなく、逆にその脆さを露呈させる契機になりかねない。