【写真】ウクライナ、米製「最新ステルス長距離ミサイル」を実戦使用か
仮に、今回発見された部品が本当にラスティダガー由来だった場合、その意味は極めて大きい。
第一に、「開発から実戦投入まで」のサイクルが劇的に短縮されたことを意味する。従来、長距離巡航ミサイルの開発には数年単位の時間を要した。しかしERAM計画では、構想から試験、量産に至るまでが異例のスピードで進められている。
第二に、「安価な大量精密打撃」という新たな戦争の形が現実味を帯びる。ラスティダガーは、従来の巡航ミサイルより大幅に低コストで生産可能とされ、ウクライナ向けにはERAM全体で最大3350発の調達が承認されている。防空側は高価な迎撃ミサイルを消耗する一方、攻撃側は比較的安価に飽和攻撃を実施できる「コスト逆転」が起こり得る。
(参考記事:【写真】プーチン別荘上空の決戦、勝者は誰か…ウクライナが手にする「最新兵器3350発」の威力)
第三に、ロシア後方地域の安全保障環境が一変する可能性がある。これまで前線から遠く離れた軍需施設や航空基地、さらにはプーチン大統領が利用するとされるヴァルダイの別荘などは、比較的安全な「後方」とみなされてきた。しかし、長射程かつ低被探知性を備えた兵器が大量投入されれば、その前提は揺らぎかねない。
もっとも、現時点で確認されているのは、あくまでアンテナ部品とされる残骸のみだ。