政治犯収容所などでの拷問・性的暴行・公開処刑の恐怖
「見張っている者はいない。誰もいない。そして、立つことができない。眠ることもできない。こんな状態で3日、4日も吊られていると大小便を失禁する。不潔きわまりない…[鳩拷問は]拷問の中でも一番つらかった。あまりの辛さに死んだほうがましだと思った」。チョン氏は国家安全保衛部の検察官に対し、虚偽の自白をするまで拷問されてしまうと訴えたが、とりあわれなかった。
「検察官は助けてくれると思ったが、検察官が立ち去った後に取調官が戻ってきて私を殴打し、逆さ吊りにした。翌日、その検察官がやって来てきて「正直に言う気になったか?」と聞いた。私は「はい、私はスパイです」と自白した」。
- クォン・ヨンヘさんは茂山の国家安全保衛部取調拘置所で1週間の拘禁および取調
を受けた。兄弟が姿を消しており、国外逃亡が疑われたからである。取調中、クォンさんは棍棒で頭を殴られた。また、100ページ・の自己批判書を書かされた。殴打により腫瘍ができ、北朝鮮から脱出後、手術により切除した。
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