政治犯収容所などでの拷問・性的暴行・公開処刑の恐怖
関係が許可されていないのに妊娠した女性は強制堕胎させられ、処刑や拷問を含む追加処罰が課せられた。
- シン・ドンヒョク氏の両親は、看守から「結婚」するように指定された。第14収容所の模範囚だったからである。シン氏は11歳まで母とのみ過ごし、その後、別の棟に移された。父親は収容所内で別に暮らしており、めったに会うことはなかった。シン氏は収容所には家族という概念はないと感じていた。
「私たちは全員が収容者で、何もしてあげられることはなかった。親としてできることも何もなく、親に対する愛着や感情もなかった。」
- アン・ミョンチョル氏によれば、金日成は三世代の収容者を粛清するよう指示していた。これが妊娠が厳格に禁止されていた理由である。「収容所は政治犯に子孫がないようにするためのものだった」。収容所当局は労働者の動機付けのために結婚を認めることもあった。しかし、未婚女性が他の収容者の子を出産すると、厳罰は免れなかった。
「父親が収容者であれば銃殺され、女性は苛酷な炭鉱で働かされた」
- 2007年から2010年まで燿徳の第15政治犯収容所の改造区に収容されていた元政治犯は、許可なく妊娠した女性が強制堕胎させられた2件の例を証言した。
被害者の燿徳での刑期も延長された。その1つは後期堕胎であり、注射により早産した。証人自身は被害者による死胎の出産の介添えを強制された。