政治犯収容所などでの拷問・性的暴行・公開処刑の恐怖

  • 第12通常刑務所(教化所)の別の収容者によれば、収容者たちには朝に小さなじゃがいも5個が与えられ、昼と夜はとうもろこし粥、塩汁、数枚のキャベツの葉が与えられた。誰もが飢えており急激に痩せた。食料を差し入れてくれる家族がない者はすぐに死んだ。ある収容者は、あまりの空腹により、家族が差し入れてくれたすべてをその場で食べてしまった。大量の食べ物を食べることに慣れていなかったため嘔吐した。嘔吐物をすくって袋に入れ、空腹時に食べていた。
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あるとき、この証人の作業班は畑に植える苗を育てるため小さな鉢に種を植えさせられた。飢えた収容者が種を食べないよう、看守は種に糞尿をかけた。それでも収容者たちは食べようとした。そこで看守は収容者たちに自分の収容者番号を言わせながら収容者たちの間を歩きまわった。誰も種を噛んだり飲み込むひまがなかった。収容者が番号を言わなければ看守はくるみ大の石を口に押し込み、食べられないようにした。

  • 咸興の第9通常刑務所(教化所)の元収容者によれば、収容者たちは栄養失調のため、細い棒の上に大きな頭が乗っているように見えた。収容者たちは生きるためにネズミを捕まえた。しかし多くの収容者は午前8時から夜まで、どんな天候でも屋外で労働させられていたため機敏な動作ができなかった。特権階級の一部の収容者は看守に賄賂を贈ってよい食べ物を得、強制労働も軽作業だった。このような収容者たちは「食事階級」と呼ばれていた。

(ⅳ)拷問と処刑

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通常刑務所の収容者には厳格な規則があり、看守への絶対的服従を示さなければならなかった。命令への不服従にはさまざまな懲罰が課され、食事カット、睡眠剥奪、苛酷労働への配置、狭小な独房などがあった。複数の通常刑務所の元収容者たちが、独房はきわめて狭いため、横たわることも立つこともできなかったと証言している。独房での1日の食事はコメまたはとうもろこしの粥100グラムのみにされた。

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