政治犯収容所などでの拷問・性的暴行・公開処刑の恐怖

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刑務所で死亡した者の遺体が家族に返されることはない。大きな墓穴に投げ入れられるか、まとめて焼却され、死者への敬意はない。家族には死亡が知らされないことも少なくなく、面会に来たときに死亡したと告げられることが多い。

  • チ・ヘオンさんが語ったところによれば、ジェウンサン(平安南道)の第11教化所ではある1日だけで約20人の収容者が下痢症状で死亡した。薬もなく、とうもろこしの茎を焼いた粉があるだけだった。死体は「花の丘」と呼ばれる集団埋葬地に埋葬された。犠牲者の中にはチさんの親友もいた。

「体重が減りはじ・め、起き上がることができなくなり、手づかみで食べるようになった。私には何もできなかった。あげられる薬がなかった。彼女が死んだとき、彼女は目を閉じられなかった。目を開いたままで死んだ。私は心から泣いた」

チさんは親友の遺体に瓶を結びつけ、中に紙を入れた。紙には名前、誕生日、死亡日を書いておいた。いつか発見されるかもしれないと。

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