政治犯収容所などでの拷問・性的暴行・公開処刑の恐怖

  • ある証人によれば、両江道恵山で、毎週約20人が「反社会主義者」行為により処刑された。犠牲者を最初の射撃で殺害した後、射撃隊は木柱に縛られた犠牲者の首、腹、足をロープごと撃った。体組織の破片があたり一面に飛び散った。
  • 別の証人によれば、1999年7月、朝鮮人民軍保衛部が恵山で12人を処刑した。反国家活動容疑であり、犠牲者には市の行政部長も含まれていた。恵山の全住民が集められ、公開処刑を目撃した。

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社会状況がいくぶん好転し、国が抑圧を緩めることができるようになった2000年から、公開処刑の報告は減少した。しかし、公開処刑がなくなることはなかった。2009年12月の普遍的・定期的レビューにおいて、北朝鮮はきわめて残虐な犯罪などにじて、ごく稀に公開処刑がまだ実施されていることを自ら認めた。調査委員会が入手した情報によれば、それ以降も公開処刑は行われている。犠牲者は殺人、麻薬売買、国家財産の窃盗および「人身売買」(自発的脱北者の支援者に対してつけられることがあった罪)などで公開処刑されている。外国映画その他の政治的な物品の密輸者も犠牲者に含まれている。本報告書の脱稿の少し前に、調査委員会は、政治的目的で処刑が行われているらしいとの報告を受けた。この事態は、金正恩が最高指導者の地位を継承し権力を掌握したことと関連性があると思われる。この問題は金正恩に関する疑問を生じ・させる。

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