中国企業に就職、国家の指令受けハッカーに変身…北朝鮮のITエンジニアたち
中国や東南アジアにある北朝鮮レストランの多くは、地元資本と北朝鮮の外貨獲得機関との合弁により運営されている。北朝鮮の貿易会社幹部が話す。
「たとえば中国では、地元資本が不動産の確保と食材の供給を担い、北朝鮮はスタッフを派遣。それでお互いの出資割合が5対5になるように調整し、利益を半分ずつ分け合うようになっている」
北朝鮮が派遣するスタッフの多くは、ホール係やウェイトレスなど20代の若者たちだ。商業大学のサービス学科で学んだ、裕福な家庭の子供たちが少なくない。
秀才校出の将校たち
しかし冒頭で述べた若者たちが漂わす雰囲気には、ほかのスタッフたちとは明らかに特異なものがあった。