北朝鮮企業が少女たちの「やわらかい皮膚」に目をつけた理由

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北朝鮮の労働法では、16歳未満の労働は禁じられている。それにもかかわらずこうした現象が見られるのは、国家主導の計画経済が破たんし、なし崩し的に資本主義化が進む中、都市と地方間の格差、所得格差の拡大が進行している。貧困層の、とくに女性たちの窮状は甚だしく、少なくない人々が売春に走り身を亡ぼす。
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工場に職を得た少女たちも、いくら頑張っても報われない例が多いようだ。

以前にも紹介したエピソードだが、中国に輸出するツケマツゲ工場に雇われた少女たちの境遇について、平安北道(ピョンアンブクト)の情報筋は次のように語っていた。

「工場側の労務管理は非常に巧みです。たとえば、工員たちに『ツケマツゲひとつ当たり、0.05米ドル(5セント)を支給する』と伝える。それが高いのか安いのかわからない少女らは、とにかく数をこなそうと必死で働くのです。また、旧正月などの祭日に際しては、普段は後日まとめ払いの賃金を日払いに切り替える。収入は変わらないのに、少しでも早くおカネを家に持ち帰りたい彼女たちは、文句も言えず労働に精を出すのです。地域によっては、9歳の子どもまでが工場で働いていると聞きます」