男女密会に殺人事件も…北朝鮮版「民泊」のアブナイ実態
不倫の現場
北朝鮮は自国民の自由な国内移動を認めていないが、全国に自由市場が数百カ所も出来たこともあり、出張に出る人は増えている。そういった際には、「待機宿泊」とよばれる宿を利用する。このような宿ができ始めたのは、1990年代後半の大飢饉「苦難の行軍」の頃だという。
北朝鮮の鉄道は電化率が8割に達しているが、1990年代から深刻化した電力不足のせいで、運行中の列車が何日も止まったままになってしまう事態が当たり前になっている。乗客は列車から降りて、再び動き出すまでひたすら待ち続けなければならない。
(参考記事:東京から岡山まで10日!? 電力難が招く北の「鉄道崩壊」)そこに目をつけたのが、駅周辺に住む住民だ。自宅の一室を、列車を待つ乗客に宿として提供するようになったのだ。儲かると評判になり、このような民宿が次から次へとできた。ちなみに「待機宿泊」とは、列車が動くまで待機する乗客を宿泊させることに由来している。