金正恩氏が恐れる「北朝鮮ジョーク」の破壊力

もっとも読まれている記事:北朝鮮の15歳少女「見せしめ強制体験」の生々しい場面
そもそも言論の自由が存在せず、体制を皮肉ることも許されなかった北朝鮮社会だが、それはオモテでの話。

そのウラ側で人々は、体制が内部引き締めのために繰り出す政治スローガンを、ことごとくブラックユーモアに変換してきた。

また、「米国じいさんは、うちのじいさん(金日成)の160倍の価値がある」というジョークもある。正恩氏の祖父である故金日成主席の肖像画が印刷された北朝鮮ウォンの価値が、米ドルをはるかに下回っているのを揶揄したものだ。

こうして国家の最高指導者をジョークのネタにするなど、昔なら考えられなかったことだ。国情院が、北朝鮮国民の体制への忠誠度が「10分の1に下がった」と分析する所以である。