【対北情報戦の内幕-10-】朝鮮総連を震撼させた公安当局の「セセデ」獲得工作
しかし、かねて周囲から「公安庁に注意しろ」言い聞かされていた商工人は、直感的に「もしかして」と疑ったという。
「その後、男性から携帯に何度か電話がありましたが、無視し続けていると、しばらくしてかかって来なくなりました。本当はこういうことがあると組織に報告する決まりなのですが、先輩の立場を考えて止めておきました」
訓練も受けていない「ド素人」!?
こうして、「協力者」という名のスパイを獲得するために「工作」を仕掛けるのは、外事警察も行っていることであり、公安庁の専売特許ではない。
しかし外事警察OBは「公安庁と一緒にしてくれるな」とばかりに語気を強め、次のように話した。