中朝国境で脱北者支援の牧師が殺される…北朝鮮の仕業との見方も
長白県の対岸は北朝鮮・両江道(リャンガンド)の道庁所在地がある恵山(ヘサン)市。両地域を隔てる鴨緑江の川幅は狭い所では数メートルに過ぎず、密輸や脱北の中心地となっている。
同地で長い歴史を持つ長白教会は、1990年代の北朝鮮の経済危機「苦難の行軍」の時から多くの脱北者、そして行き場のないコチェビ(浮浪児)たちに一夜の暖を提供してきたことで知られる。同教会の信徒は500人を超えるとされる。
米国から活動費
一方で、ハン牧師をはじめ教会側は、北朝鮮内部への宣教にも熱心だったとされる。詳報を伝える「国民日報」によると、月末に教会に納められる献金には、北朝鮮の紙幣も混ざっていたという。