LINEやカカオが「抜け穴」に…北朝鮮の情報統制に欠陥

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今年に入り、違法通話で摘発された人は10人を下回っている。カカオトークを使うようになって、当局が取り締まれなくなっただけのことだという。スマホとメッセンジャーアプリの人気に押され、ガラケーを使って音声通話をする人は激減したとチェさんは語った。

別の脱北者のパクさんによると、スマホとアプリが人気を集めるようになったきっかけを作ったのは北朝鮮に住む華僑であるという。彼らが中国製のスマホを使って、中国や韓国とやり取りをしているのを見た人々が、脱北して韓国に住む家族にねだり、スマホをプレゼントしてもらうとのことだ。

「私が脱北した後に北朝鮮で生まれた甥たちとビデオ通話した。かつては声さえ聞ければ満足していたが、そんな時代はもう終わった。互いに顔を見て通話できるようになり、ホームシックがかなり解消した」(パクさん)