北朝鮮当局が困惑する「党大会で国民に高級家電が配られる」という噂
平安南道(ピョンアンナムド)の内部情報筋によると、北朝鮮では現在、2月末から行われてきた「70日戦闘」の総和(総括)が行われている。ここで「模範」と認められた個人や単位(機関、企業)には液晶テレビが授与されるとの発表があった。
この話がどういうわけか「すべての家庭に電化製品が配られる」という噂に転じてしまった。さらに、輸入された商品を満載した平壌行きの列車や、食糧を積んだトラックが行き交っていることで、噂が噂を呼び「党大会の参加者には45インチの高級液晶テレビ、冷蔵庫、パソコンが配られる」という荒唐無稽な噂へと発展した。
両江道(リャンガンド)の情報筋によると、当局は、党大会の参加者に洋服、靴、下着、化粧品、キャリーバッグを配給した。こちらの参加者は3000人ほどだが、北朝鮮の総人口は2500万人。すべての人に電化製品を配ることなど到底ムリな話だ。
いずれにせよ不満は高まる
人々の期待が高まれば高まるほど、当局は苦しい立場に追い込まれる。