直撃肉声レポート…北朝鮮「工作員」関西弁でかく語りき
ほかの質問にはあいまいに答えていたYも、この問題に限ってはかなり詳細に説明した。もしかしたら、こうした日朝の「ルート作り」こそが、彼の本来の「使命」だったのかもしれない。
続けて本人の話を聞こう。
「『軍人同士で会いたい』とは言うてないし、『交渉の最終目的は設けない』というのも少し違う。事前に議題を決めずに会って、互いの関心事を出し合いましょうというのが本来の趣旨や。そうすれば自ずと安全保障について話すことになるから、軍関係者が席に着くことも考えられるというわけや。
「第一候補」は石破氏
ただ、こちらの望みはあくまで『グラスルーツ(草の根)』レベルでの交流で、政府高官を引っ張り出すつもりはなかった。新聞には、こちらが松原仁拉致担当相(当時)に接触を図ったように書かれているけど、それは違う。あっちの方が大学教員を通じて、『自分につないでくれ』と言ってきたというのが真相や」