美人タレントを「全身ギプス」で固めて連れ去った金正恩氏の目的

もっとも読まれている記事:北朝鮮の15歳少女「見せしめ強制体験」の生々しい場面
そこで拉致が行われたようだ。ただし、イムさんがどういうルートでホテルに向かったのか、部屋には入ったのか、また、夫がなぜ保衛省に抱き込まれたかなどについては、今の時点では明らかになっていない。

この関係者は、保衛省がイムさんを拉致するため驚くべき手法を使ったと証言した。

保衛省の要員たちは麻酔を使ってイムさんの意識を失わせ、全身をギプスで固めて動けないようにした上で、第三者の北朝鮮パスポートを持たせ病人のふりをさせて丹東から北朝鮮に入国させたというものだ。

李氏によれば、北朝鮮国内の別の情報源も、上記のような作戦が行われたことを確認した。また、イムさんにパスポートを渡すために、彼女に外見の似た北朝鮮女性が秘密裏に中国に送り込まれたとも語った。ただ、イムさんが北朝鮮に戻ったのは、丹東からではなく、吉林省長白朝鮮族自治県からだとこの情報源は証言した。

入国地点にズレがあることについて、さらに別の関係者は次のような説明をした。保衛省は不測の事態に備え、丹東と長白のいずれのルートでもイムさんを北朝鮮に拉致できるようにしておいたというのだ。結局、当初の予定通りの丹東ルートを使ったとのことだ。

それにしても、北朝鮮はなぜイムさんを拉致したのだろうか。それには2つの理由がある。