「麻酔なしの手術」に「中絶手術で懲役」…混迷深める北朝鮮の医療

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実際、清津(チョンジン)市の産婦人科医が、妊婦の自宅で分娩を行った容疑で摘発され、懲役3年の刑が言い渡された事例がある。妊婦の要望に従っただけの医師を罰するのはおかしいと、保健当局のやり方に対する不満が高まっていると情報筋は伝えた。

北朝鮮の医師が、病院外で治療行為を行うのは、国全体の医療システムが崩壊したことに根本的な原因がある。

両江道(リャンガンド)の情報筋によると、恵山(ヘサン)産院に入院すれば、朝食にワカメと海産物が出されるが、それ以外の食事は自費負担だ。さらに、暖房用の薪、分娩時に必要な脱脂綿など、ありとあらゆるものが有料だ。さらには、医師、看護師それぞれにワイロを渡す必要もある。