北朝鮮で「違法薬物との戦い」…キャンパスに広がる覚せい剤汚染

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急病の際の応急薬として、ワイロとしてダイエット薬として、北朝鮮で乱用されてきた「オルム」(覚せい剤)などの違法薬物。北朝鮮当局はその根絶に向け、取り締まりを強化している。

故金日成氏が描かれた紙幣でパイプをつくって覚せい剤を吸引する様子
故金日成氏が描かれた紙幣でパイプをつくって覚せい剤を吸引する様子/撮影:デイリーNK

北朝鮮の金正恩氏が最近、高等中学校(高校)の生徒と教員の薬物使用を厳しく取り締まるよう指示を下したと米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えている。学校内で薬物が蔓延している事態を受けてのものだ。

学校の「休み時間」に

平安北道(ピョンアンブクト)の情報筋によると、「生徒の学校生活を徹底的に統制し、青少年により引き起こされる社会的問題を適時に予防することについて」という指示が10月17日、金正恩氏から下され、各道の労働党委員会教育部を通じてすべての学校に伝えられた。