昨日の処刑人が、今日は罪人に…北朝鮮の権力中枢「一寸先は闇」
また、金正恩氏は昨年まで、父・金正日総書記の命日(12月17日)には党や軍の幹部を引き連れ、遺体の安置された錦繍山(クムスサン)太陽宮殿を参拝していた。しかし今年は、たった1人での参拝だった。別途、党や軍、政府の幹部らも参拝したが、参拝者の名前も写真も公開されていない。権力中枢の異変を悟られまいと、敢えて公開しなかったのだろう。
黄氏と金氏はこの数年間、金正恩体制を表裏から支えてきた核心人物と言える。2013年12月、金正恩氏は叔父である張成沢(チャン・ソンテク)元国防副委員長を粛清・処刑した。2人は、この粛正劇で主導的な立場にあったと見られている。