「手足が散乱」の修羅場で金正恩氏が驚きの行動…北朝鮮「マンション崩壊」事故
7総局は、救助活動も遺体の収容作業も行わず、重装備を投入してガレキの撤去を始めた。ガレキの中からは、ちぎれた手や足など遺体の一部が次々に発見された。それらは平壌赤十字病院に移され遺族に返された。しかし、多くの人は肉親の遺体を見つけられずにいた。
同年の1〜2月、前年12月に処刑された金正恩氏の叔父・張成沢(チャン・ソンテク)元国防副委員長と関連のあった人民保安部の主要部署の核心幹部や、その家族が平壌から追放され、農村や収容所送りとなっていた。その件で平壌の世論がギスギスしていたところに発生した大事故。金正恩氏は、動揺した民心の収拾に乗り出した。