北朝鮮の留学生が怯える「恐怖の夏休み」…家族と生き別れの例も

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「思想的に問題がある」と見られた人物を壇上に立たせ、他の学生に徹底的に批判させるというものだ。その対象は、国家保衛省(秘密警察)が常日頃の監視の結果に基づき、あらかじめ選定する。こうなれば大学に戻れないのはもちろん、その後の出国も困難になる。ひどい場合には収容所に送られるかもしれず、人生は終わったも同然だ。

国の未来に重要な貢献をするであろう留学生に学業の放棄を強いるのは、当局がいかに彼らを危険視しているかの表れだ。極端な例だが、かつてソ連の軍事大学で学んだ北朝鮮留学生らが、帰国後にクーデターを起こそうとしたケースもある。もちろん、その企みは「血の粛清」で幕を閉じた。
(参考記事:同窓会を襲った「血の粛清」…北朝鮮の「フルンゼ軍事大学留学組」事件 )

当局の都合で、勝手に転校させられることもある。