北朝鮮「倒れた作業員は連れ去られ、戻ってこれない」魔の工事現場

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金正恩氏は今年5月25日、工事現場の現地指導を行ったと北朝鮮の国営メディアは報じている。

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しかし実際のところ、9月9日までの完成などそもそも無理だったのではないか。

江原道(カンウォンド)にある教化所の幹部は「1月から今まで、葛麻地区の工事現場では7000人、月単位では1000人が死んでいる」と証言した。「今のように無理に工事を進めれば、動員された収監者の半分も生き残れないだろう」と述べた。

安全設備もない状態で1日14時間の奴隷労働を強いられ、倒れたり怪我をしたりした人は、「現場処理班」の保安員(警察官)によってどこかに連れ去られ、二度と現場に戻ってこないという。

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金正恩氏が訪れた別の建設現場の写真を見ると、背景に写っている建設中の建物に、転落事故を防止するためのフェンスらしきものは見当たらない。また、足場もまるで鳥の巣のように乱雑に組まれている。これでは事故が起こらない方が不思議だ。

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咸鏡北道(ハムギョンブクト)の豊渓里(プンゲリ)にあった核実験場の建設には、近隣の管理所(政治犯収容所)の政治犯が多数動員されたが、被ばくで死亡した人は放射性廃棄物扱いされ完全統制区域に埋められ、隠蔽されたという。葛麻地区でも同様の奴隷労働が行われているということだ。