日米の「韓国パッシング」は予想どおりの展開
もっとも、これは事前に予想できた流れでもある。北朝鮮は南北対話の前提として「わが民族同士」という考え方を基本とするよう韓国に求めてきた。
たとえば、南北の政府間対話が本格的に始まる直前の1月8日、朝鮮中央通信は「北南関係は、あくまでもわが民族の内部問題として、北と南が主人となって解決すべき」とする論評を発表。「朝鮮半島と地域の支配者として君臨しようとする外部勢力の干渉と専横」を絶対に容認してはならないと強調した。
(参考記事:「わが民族に力ある」北朝鮮、韓国のナショナリズム刺激)北朝鮮側は、韓国側と対話を持つたびにこうした主張を展開している。そのうえで南北対話が続いているということは、韓国の文在寅政権がある程度、この主張に呼応していることを意味する。