北朝鮮市民、党本部前で抗議の切腹「警察署長に全財産を奪われた」
噂を聞いた住民からは「なんで死ぬんだ。頑張って生きてもう一度成功することで復讐すべきだ」「何の力もない庶民が死んだところで、国は可哀想だと思うわけがない。虚しい」と、自殺した人を悼む声が上がっているという。
「信訴」とは、中国の「信訪」と同様に、理不尽な目に遭っていることを権力中央に直訴するシステムで、一種の「目安箱」のようなものだ。元々は法制度の外にあるシステムだったが、98年に制定された信訴請願法で、法的根拠が与えられた。しかし、むしろそれ以降に機能が低下したと言われている。
機能低下というより、北朝鮮当局は事件の解決に興味を失っていると言ってもいいだろう。2005年にそれを表すような事件が起きている。