「私たちは性的なおもちゃ」暴露された金正恩時代の性暴力
また、ドメスティック・バイオレンス、セクシャル・ハラスメントなどと言った性暴力に関する用語も認知されておらず、北朝鮮の専門家は性的暴行の意味を狭義で捉えていて、「マリタル・レイプ」(配偶者からのレイプ)などの意味を理解しなかったという。
性暴力の被害に遭った女性をさらに苦しめるのは、「女性の方に問題があったからだ」として、加害者ではなく被害者の落ち度を責める社会的風潮だ。両江道(リャンガンド)で教師を務め、2013年に脱北したリ・チュンソクさんは、北朝鮮における女性の地位の低さについて次のように語った。