北朝鮮軍の脱走兵、ロシアから拉致・強制送還か
「単純な職場離脱なら、労働鍛錬隊(軽犯罪者を収容する刑務所)で済まされることもあるだろうが、脱北(して韓国行き)を試みたことがバレれば、そうはいかないだろう。兵士の身分であることに加え、韓国行きを試みたことはすでにバレている可能性が高く、収容所送りになるだろう」
ロシアで働く北朝鮮人労働者は、他の国と比べて比較的ゆるい監視のもとに置かれていると言われている。それが、脱北者を多く生み出す一因となっている。2016年8月末には、労働者10人が駐サンクトペテルブルグ韓国領事館に亡命を申請している。
(参考記事:ロシアで約10人の北朝鮮労働者が集団脱北)昨年2月には、欧州人権裁判所(ECHR)が、ロシア政府に対して脱北者チェ・ミョンボクさんの強制送還を、審理が終わるまで禁止する決定を下している。
(参考記事:ロシアで20年近く暮らした脱北者、強制送還の危機を免れる)