北朝鮮が南北対話の中止を示唆…窮地の韓国、金正恩氏が頼りなのに

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金正恩氏は、9月に平壌で行われた南北首脳会談で、近いうちに韓国を訪問する意向を表明。韓国政府は当初、年内の訪韓実現を目指していた。しかし金宜謙報道官は26日の記者会見で、北朝鮮の金正恩党委員長の訪韓時期について、「さまざまな可能性をすべて踏まえて議論中」と述べ、今のところ見通しが立っていないことを示唆したばかりだ。

韓国政府はいったい、どういうつもりなのか。そもそも12月中旬には、国連総会本会議で北朝鮮における人権侵害を非難し、状況改善を求める決議が採択される見込みだ。韓国政府も、賛成する姿勢を示している。

恐怖政治で体制を維持している北朝鮮にとって、人権問題は非核化よりいっそう敏感な問題だ。国連で非難決議が採択されたばかりのタイミングで、どうしたら金正恩氏のソウル訪問が実現できるのか。

現に朝鮮労働党機関紙の労働新聞は29日付の論評で、韓国を次のようにけん制した。